テキスタイルデザイナー / アーティスト(HASHIMOTO NAOKO)
平成21年度(2009年度) 学部卒業
はしもと なおこ
NAOKO
HASHIMOTO
学生のみなさんへのメッセージ
私は、卒業後インテリアテキスタイル会社で商品企画に携わり、その後フリーランスのテキスタイルデザイナー・アーティストとして独立、2015年よりオリジナルテキスタイルブランドを立ち上げ、現在では企業との商品企画の仕事や、アーティストとして国内外で展示も行っています。
とにかく私は、ものが生まれる現場が好きです。布作りは一人で図案を描くことから始まりますが、その後、染めや縫製の工場(こうば)へ趣き、職人さんに相談しながら作業を進めていきます。
布が出来上がる過程で、多くの方々が関わってくださるので仕上がった時の喜びはひと塩です。そして職人さんから色々と教えて頂いたり、現場に行くからこそ見つかる発見があったりと、日々多くの学びを得ています。
大学で学んでいる時は、自分で1から10まで作り出すのが作品だと思っていたのですが、プロに任せる作品の作り方もあるのだと卒業してから思い直し、フッと心が軽くなったのを覚えています。
学生の頃の自分に何か伝えるとするならば、「もっと自由に。頭を柔らかく。」
大学では、ものづくりのプロセスを中心に教わるので、思考が狭くなってしまったり、在学中の私のように、なかなか自由な視点を持つことは難しいかもしれません。
ただ今思い返せば、その時代に参加した21世紀美術館のアートプロジェクトで出会った様々な業種の(そしてプロフィッショナルな)面白い大人たちや、読書や一人旅など、多くの刺激が現在の自分に影響していると思います。
もちろん今でも、自分の思考を広げる為に多くの人と出会い、刺激を求めるために旅に出ます。
みなさんも是非、大学での学びと並行して積極的に様々なことを吸収し、より自由な発想を手に入れてください。