top of page

作家

​金 至児

略歴

平成19年度(2007年) 美術工芸研究科修士課程(陶磁) 修了

KIM

JEEAH

学生のみなさんへのメッセージ

 20代の頃に最も大事なのは様々な経験を積むことであると思います。若い頃は体力や時間の余裕があるために失敗をするとしてもやり直しができます。工芸が合わなかったら彫刻もできるし、立体がためだったら平面も可能です。

 自分が望む世界を見つける旅、つまり自分探しの旅は内面深く潜んでいる「私」の存在的価値を探し出して、たとえ重なる失敗に苦しむ日々が続くとしてもいつまでも自分を応援し勇気づけられる強さを持つことです。作家の道は絶え間ない挑戦の積み重ねで、ほとんどは満足できない結果を味わい、自分自身への批判と失望に陥ります。だから頑張ってやりすぎることよりも、プロセスを楽しんで生きることがよいのではないかと思います。

 自分が上手なことと好きなこととの境界線に立って両方のバランスを保ち、くじけない姿勢を一生続けられるのが理想の生き方だと考えます。金沢美大での修士課程における多くの経験は社会ではできない特別な鍛える時間であり、出会いの時間であり、感謝すべき時間であることをいつも思い続けています。

IMG_20180505_131312.jpg
bottom of page