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能登上布織元

株式会社山崎麻織物工房

企画・デザイン担当

平成30年度(2018年)卒業

​百歩 陽子

HYAKUBU

HARUKO

学生のみなさんへのメッセージ

私は今、能登上布の制作と共にブランディングからグラフィックまで幅広くデザインを担当しています。
能登上布とは能登でつくる上等な麻の手織物のことで、石川県指定無形文化財に認定されています。
そして、全盛期は140軒あった能登上布の織元も、今では弊社が最後の一軒となっています。伝統工芸に印象づけられる「ほろびゆく」悲壮感があるのかと思いきや、中に入ってみるととても自由な環境で、自分の好きに働けているので、織物を続けながらデザインを学びたかった私にとって理想的な選択だったと思っています。
小さい社会ではありますが出てみて、学生時代にもっと考えを深めていても良かった、と思うことがあります。
それは、会社員として働くこと、自分の表現を発信すること、はたまた工芸とは別の道に進んでいくこと、それらが大きく括られて「じゃあ自分は、一体何をして何を感じて生きていたいのか?」を追求する、ということです。私もこれはまだまだ手探りですが、今とても大事だと感じることの1つです。
目の前の課題や人間関係、悩むことは山積みでしょうが、それも含めてできる限り濃厚に学生時代を味わい尽くしてください。私も頑張ります。

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