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作家・製品デザイナー

服部 美樹

略歴

平成22年度(2010年) 学部卒業

HATTORI

MIKI

学生のみなさんへのメッセージ

私は現在、作家活動を行いながら、デザインの仕事をしています。

朝は1時間ほど作業をしてから仕事へ向かい、夜仕事から戻ってから3~4時間ほど作業を行うという日々です。

朝、仕事に行くために起床というよりは、少しでも作業をしたいから早めに起きて1日を始めています。 

 

私は大学卒業後、アートユニット「明和電機」さんのマネジメントスタッフをさせていただくことがきっかけで東京に出て来ました。

この時は自分自身がアート活動を行うというよりは、アーティストさんのスタッフとしてイベントや展示の事務的なサポートを行う日々でしたが、仕事を通して様々な現代アートやクリエイターさんと出会い、自分の視野が広がり、その後に繋がる大きな刺激を受けた3年間でした。

 

またその後、インテリア用の小さな骨壷(お墓に納めないで自宅等に飾っておくためのもの)をデザインする仕事に就きました。学生時代に金沢で素晴らしい工芸品を見ていたことが活かされ、工芸技術を活かして現在インテリアに合うモダンな製品開発に取り組みました。デザインが評価されて3つの商品が「グッドデザイン賞」受賞。工芸の技術をプロダクトの分野で活かすことが提案できました。

 

 

現在は、アパレルのディスプレイで使用する什器や小物デザインの仕事をしています。まだ転職をして間もないですが、大きな空間を意識しながらデザインする仕事を身につけることは、自身の作品の見せ方などにも大きく活かされるのではないかと思っています。また、個人では難しい大きなプロジェクトへも仕事を通じて携わっていきたいです。

 

 

作家活動は大学卒業後5年ほどは特に大きな展示の出展などはなく、仕事をしながら自宅で黙々と作り続ける日々でした。

しかし、あるアートイベントに出展した際、ギャラリーやアート関係者の方々に声をかけていただいたことがきっかけで作家活動のようなものが始まり、現在につながっています。

 

大学時代は大学のつながりで展示の誘いや、課題の期日などで作品を発表する機会がありましたが、卒業後上京況してつながりが途絶えた時に「どのようなカルチャーシーンで活動したいのか」を改めて考えました。

私は作家活動は作品を作るだけではなくて、作品の見せ方やストーリーをディレクションすることも大切だと思っています。

ホームページは自分の敷地のようなもので世界観を築き,伝えるのに手助けをしてくれています。情報をこまめにアップデートしていきたいので写真の撮影やホームページも自分で出来るように日々勉強しています。

今は、ギャラリーに所属しなくても、SNS等で広がったりZINEなどの手作りの出版物も取り扱うお店やイベントも人気があり活動する手法があるので、作品をどのように見せたいか考えて自分自身で動くようにしています。

ゴールや正解はないのでこれからも自分らしさを追求しながら続けられるように日々コツコツと頑張りたいと思います。

 

◇服部美樹 http://hattorimic.com


 

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